廃墟。

manz_0226.jpg


先日、上田の帰りに戸倉上山田温泉を通過途中に前々から気になっていた
「信州観光ホテル」10年以上前から廃墟になっているホテルで解体作業が徐々に進んでいた。

外から見ても落書きや荒らされてしまっている。
夏には肝試しスポットになっているそう。


廃墟マニアではないが、朽ち果てる物に何か魅力感じてします。
人の歴史というか名残が残っていたり、めちゃくちゃなデザインや増改築の建物をみると
キュッっとしてしまう。

このクラス建物は僕のキャパを完全に超えているのでどう再利用した良いか
提案できない。
戸倉上山田温泉のイメージを悪くしてしまっている建物である事は間違いない。

建物には罪はないのですが。

僕は2008年に原付バイクで屋久島まで旅をした。
各地の温泉街を巡り、潰れてそうな巨大旅館やホテルをさまざまみてきた。
当時の時代の流れでしょうか。観光バスでどーんと数百人を集め一度に泊めて
そのために温泉街に似つかわしいコンクリートの建物を建て儲けた人々。
そして現在の宿泊スタイルに対応できず、倒産や経営に困っている旅館やホテルは多い。
そうとうの企画力やセンスがないと単体では大箱の運営を厳しいでしょう。

戸倉も観光資源が少ないだけに新しい角度から再建を模索していると思う。
「あの日の輝きをもう一度」という人とは仕事したくないですね・・・
無理です。しかもその輝きは今求められていません。

バブルという物は本当に日本を狂わしてしまったのでしょうか。
バブル期を知らない時代に生まれて、ある一面ではホットしてる自分もいる。

僕らデザイナーも不の遺産作らないように肝の命じておかなくてはなりません。
最近でもないが、なんでもかんでもエコエコという謎の付加価値を付ければ売れると思っている方々が多いような気がしますが、まあ実際に売れるのですが・・・
見せ方ひとつどうにでもなってしまう。
良い物を長く使っていただく方がよっぽどエコロジーだと単純に思う。

そんなことみんなが知っているけどそうできないし社会システム。
いつの世も大変です。

ま〜楽しく頑張ります。




TrackBack(0)

トラックバックURL: http://www.manz.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/594

Comment