縦糸と横糸。

自宅の賃貸契約も無事終わり、ひとまず慌ただしい生活終わりそうというか
終わりにしなくちゃという気持ちです。
昨日は豊丘村に出向き「阿智黒丑舞」の記録係をやっていました。

今年も残りひと月半。
2010年まだまだ盛り沢山中の日々です。

事務所を移転してまもなく1年が経とうとしています。
場所をもつことの意味や面白さが解ってきました。

ここ半年くらい善光寺門前の空気や人の繋がりが見えてくるようになり僕なりに
楽しませていただいています。

僕の創造をはるかに越えるスピード門前が変化をしている気がします。
誰か一人のリーダーが先導を切って街を引っ張って行く必要はなく
みんなで上手に空気感を作ることができれば街のデザインや人々の雰囲気は
きっと美しく保たれてゆくような気がします。

なんやかんや善光寺さんあっての長野ですから。
絶対的なリーダーはやはり善光寺さんでしょうか。


先日の出張にて、僕の「師」にこんな事を教えていただきました。

伝統芸能の話の例えでこんな言葉を教えていただきました。

【縦糸は引き継ぐが横糸は引き継がない】
   ↑        ↑
 過去・未来      現在

狂言の歴史は600年くらいだそうで、崩してはいけない【型】というものがあり
それは絶対的なものであり、引き継がなくてはならないそうです。
その時代時代の演者はそこにアレンジを加えたり、その人らしさを表現するそうです。
狂言の世界ではその人らしさを引き継ぐことはないそうです。


善光寺門前に例えると、善光寺さんは絶対的ものであり
縦糸で未来に引き継がなくてはならないもの。
その門前にいる僕はあくまでもいち時代を活きているにすぎない、
今僕のやっていることは横糸なのだと思いました。

善光寺さんあっての門前なの上手く調和とりながら今という時代を感じ
活動していく必要があると、シャッターを切りながら感じました。

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